色をチェックする時間帯
色のチェックはどうする?
空を見る。
朝や夕方は赤っぽく、昼は青空。
空の色は時間帯によって変わります。
お空の色が変わるように、日光に照らされる印刷物の色も、時間帯によって変わります。
夜になれば、照明をつけなければ印刷物もほとんど見えなくなるので明らかですね。
色のチェックをするとき、時間帯によって印刷物の色が変わることが分かりました。
時間帯によって色が変わるなら、どのようにチェックをすればよいのでしょうか。
ケルビン
「ケルビン(K)」と呼ばれる単位があります。
温度を表す数値です。
日常で使う「温度(℃)」から、「273.15℃」を足した数値がケルビンです。
(例)
-273.15℃=0K(基準)
-173.15℃=100K
0℃=273.15K
※ケルビン:https://ja.wikipedia.org/wiki/ケルビン
色温度
黒体※1(≒太陽※2)が放つ光の色。
温度が低いと、赤い光を。
温度が高いと、青い光を放ちます。
これをケルビンで表した数値が「色温度」です。
(例)
2000K=赤っぽく見える
8000K=青っぽく見える
※色温度:https://ja.wikipedia.org/wiki/色温度
※1
黒体=「あらゆる波長を吸収し、熱を放つ架空の物体」とのこと。よく分かりませんね。
黒体:https://ja.wikipedia.org/wiki/黒体
※2
黒体≒太陽なのは「恒星は黒体放射※3にほぼ等しい光を放つ」とのことから。
恒星の光:https://ja.wikipedia.org/wiki/恒星
※3
黒体放射=「黒体が放つ熱放射」とのこと。
黒体放射:https://ja.wikipedia.org/wiki/黒体放射
チェックする時間帯が大事
日光は時間帯によって、色温度が変わります。
チェックする時間帯が大事です。
とある団体では、色温度5000Kの光源下で印刷物を見ることを推奨しているようです。
太陽光では、正午にあたります。
という意見に沿って、色校正は正午に行うことを良しとしています。
正午の理由(私感)
色温度5000K=ベスト。の解説は見当たりませんでした。
ですが、そのあたりの色温度が「各色の変化が少なく、しっかり眼のレンズを通りやすい(バランスが良い)」という解釈をしています。
これは「色温度によるスペクトルの変化」という紙資料のグラフを見て判断しました。
(スペクトル=色ごとに、どれぐらい光が強いかのグラフ)
いろんな色の見え方(目に届く光の強さ)が、色温度で変化しています。
グラフを見る限り、色温度5000Kでは、全体的に各色の光の強さのバランスが良かったです。
低い(もしくは高い)色温度では、スペクトル(グラフ)がウネウネしていて安定感がありませんでした。
スペクトルが安定しないということは、特定の色が変化して眼に映るということで、色評価に向いていないことは伝わりました。
スペクトル=https://ja.wikipedia.org/wiki/スペクトル
まとめ
色校正は正午がベストです。
いろんな色の光が、満遍なく眼に届きやすい時間帯だからです。
※本記事の参照リンクがWikipediaのみですが、あしからず。
また本や印刷関係の資料を確認していると、新たな疑問点が膨らみました。
もし間違いがありましたら、ご指摘いただけたら幸いです。