グラフィックデザインでは、細かいところに時間をかける

神は細部に宿る

職人の世界ではどこか似通っているところがありそうだな、と思っているのですが。
みなさま、ご自身で何か物を作られるとき。細部までしっかりと練り上げ、より良いモノができるように、力を注いでいる方は多いのではないでしょうか?

グラフィックデザインの場合(例えば紙の広報物などでは)。まずは大まかに配置した後、細かいところに時間をかけて品質を上げていきます。
では、どんなところに注力しているか。そんなお話をしてみます。

レイアウト

四角形の紙の中に、きれいにデザインが収まるように四苦八苦。
大まかに内容の配置を決めて制作しますが、うまくまとめるのに一苦労。修正に合わせて整え直すのに、もう一苦労あります。
また一見、簡単そうに見える修正が入ったとします。
ですがレイアウトが崩れないように直していくのは、それなりに大変なものです。

文章

原稿をいただいたら不要なスペースを取ったり、半角・全角の変換など、テキストを整える作業があります。
また、文字の大きさや太さ、文字間・行間のバランス、文章の折り返しの調整等に時間がかかります。
文字間の調整とかは地味すぎてあまり気づかれなさそうですが、少しでも文章が読みやすくなるように手間暇をかけたりします。

線(直線・曲線・または形状)

イラストや図形、デザインのいたる所に使われる線の長さ・角度・曲がり具合。
「形がなんだかしっくりこないなぁ。気持ち悪いなぁ』と感じた部分は、ひたすら微調整を繰り返します。
「これだ!」と、バシっと決まったと思いきや。翌日見返すと、再び違和感を覚えたりします。悩ましいところです。

図・グラフ

資料を確認・整理して、テキストを用意して、決められたサイズで図やグラフを起こす。
この作業。うまくやるには、案外骨が折れます。少し経験が必要になるところでもあります。

画像・写真

色の彩度・明度を調整したり、サイズを整えたり、加工したり、どこからどこまでを見せるか拡大縮小し、四角(よすみ)をどこでカットするかを判断したり。
なんだかんだで気を使うところが多いです。

イラスト

ネットで探すなら商用利用可能か調べたり、デザインのテイストとマッチしているか判断したり。デザイナー側で色の調整等をしたり。
イラストレーターさんに発注するなら、お願いするイラストのイメージを伝えたり。確認のために絵描きさんやクライアントと連絡を取り合ったり。
それなりに工程は多いような。

校正(チェック)

デザイン校正ではプリントしてチェックしてみると、データ上では気にならなかったところに色々と気付きます。
文字校正では文章を追って確認したり。また気になる言い回しがあったりすると悩んでしまう。なんてことも。
関係者全員の力を合わせて、しっかりと確認していきたいところです。

修正

一部を直したら、周りも修正箇所に合わせて調整することがあります。
影響がどんどん波及していく場合ですと、ちょっとした修正でも一筋縄では行かないことがあります。

以上

グラフィックデザインで時間をかけて注力しているところを、ある程度紹介してみました(まだありますよ!)。

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