シタラフェア2024。感想

先日、シタラフェア2024を見学してきました。
昨年に続き出展されている会社様や、技術を進歩させて戻ってきた会社様、流行技術を取り入れた会社様など、様々な展示を見て回り、今年もプラプラするだけで楽しいフェアでした。

なかでも昨今の傾向としてある「エコ」「防災」「メタバース」「無人」。
このあたりを意識して出店された企業が気になりました。

他、印刷技術で気になったものは「インクジェットプリンター」「ホワイトインク」「インクづくり」。
印刷に関しては、この3点に興味を惹かれました。

エコ

紙+エコは、まだまだ模索しがいのありそうな分野だなと感じています。

出店者様の例でいうと、紙ではないですがプラスチックを変形させて、スマホ置きなどの複数の使い道があるものを作られている企業がありました。
お話を聞くタイミングがなかったのですが、組み立て式・可動式によって材料減・低コスト化に繋がるのではないかと思いました。

他には、大きい立体的なオブジェクトを紙で作り、ブースの飾り付けとして活用するようなものを提案されている企業がいました。
持ち運びも楽ですし、イベント後の処分も楽。雨風凌げる店内ブースで効力を発揮しそうだなと思いました。

また出店先ではないですが、似たような用途で、厚紙でエコを実現させている企業もいます。
たとえば100円ショップにある厚紙のファイルボックスがそうです。廃プラ・脱プラを謳えるかもしれませんね。
厚紙・段ボール製品などは、これら生活用品の他にも展開が広げられそうです。

防災

折り紙の食器を出店されている企業がいます。
紙の状態のまま段ボールに詰めて運ぶ。現地で折って食器の形になる、と。
昨年も出展されていましたが、実用的で素晴らしいなと感じています。

紙+防災と言う組み合わせも、まだまだ可能性を感じます。

メタバース

はじめてVRゴーグルをつけました。非常に楽しいですね。

ビジネスとしての使い方で「商品の展示」というのは、よく聞く使い方かと思われます。
ですが単に「見る→売る」を起点に展開すると、商品自体を3D回転できるWebGLなどによる3Dビューアーに軍配が上がりそうな気がします。

ビューアーとの差別化を図るならば「体験」がカギになりそうだと思っています。
たとえば「品評会」「ガイドさんによる解説ツアー」「見識者・著名人・エンターテイナーによるVRでのトークショー」といったコミュニケーションを含んだ「体験」を付加価値とする、など。

また以前ニュースなどで取り上げられていた活用方法で「車椅子の利用者の目線で日常を体験する」というようなものがあった気がします(かなり記憶が曖昧ですが)。
これら思い浮かんだ活用法を整理しましたところ「エンタメ」「イベント」「コミュニケーション」「追体験」「シミュレーター」「研修」といったキーワードが並びました。

無人販売店

無人コンビニのような、箱型の無人店舗が展示されていました。
中に入ると入り口が閉まり、買い物を終えると出口が開く。
レジに商品を置いたら、お会計の画面が表示される。

ニュースでは無人販売店の話題が取り上げられることもありましたが、実際に体験してみるとワクワクと感動がありました。

セルフレジが当たり前になってきたように、そのうち無人店舗も、今日の感動など無かったように、当たり前になる時代が訪れそうですね(体験してしまうともう、時間の問題かなという気もします)。

印刷技術

インクジェット

インクジェットの印刷。とてもきれいに出力されています。
前回の来場時と比べて、使える用紙が増えるとのことです。
比較すると、進歩の具合が伝わってきますね。

ホワイトインク

ザラザラの用紙に、白いインクでの印刷を紹介されている企業について。
進歩の程などは分からないのですが、サンプルを見たところ濁点などの細かいところまで潰れずに表現されていました。

フォントのウエイトが太めでしたので、将来的にはより繊細な表現が可能になってくるのだろうなと感じました。
(逆にいうと太いフォントで、漢字の細かいところが表現できていたので、そちらを見てほしかったのかもしれません)

インクを作るマシン

職人さんが目視でインクを混ぜ合わせて色を作る。というお話を聞いたりします。
ところが今回のフェアでは、機械がインクをかき混ぜ、画面で色の確認もできるような製品を出店されていました。

インクを混ぜているところ、なんとなく見入ります。

詳細まではお聞きしませんでしたが、画面に数値化した色情報やらレーダーチャートなどもありましたので、きっと色の精度も高いことでしょう。

以上

見応えがありました。

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