マス目上に塗られた画像「ラスターデータ」

ラスターデータとは

線で構成された「ベクターデータ」と比べ、いわゆる一般的な“画像”のことをラスターデータと呼びます。
画像を拡大表示したときに、マス目上に色が塗り分けられてることが確認できます。

液晶画面ですと、赤緑青の三原色のライト(LED)の光量で、様々な色を表現できます。
その3つのライトをセットにして、ひとマスを照らします。

印刷物ですと主に、桃・水色・黄色・黒のインクの掛け合わせで色が表現されます。
ルーペで確認すると、混合されたインクの色ではなく、極小の4色のツブが無数に点在していることが分かります。

媒体の指定

ラスターデータでは、液晶用か、印刷用か、“媒体”の設定がされています。
液晶用では“RGB(アールジービー)”、印刷用では“CMYK(シーエムワイケー)”と呼びます。

解像度

一定の矩形サイズ内に「何マス分のLEDを発行させるか(液晶)」「極小のインクを何箇所つくるか(印刷)」の“密度”の設定がされています。
その密集具合を“解像度”と呼びます。

液晶の“密度”は元来お決まりの指定がありましたが、Retinaディスプレイなどが出てきたことで少し様相が変わってきました。

印刷の“密度”は、デジタル印刷機の技術向上により精密さが増している模様です。

厳密ではないものの、解像度は媒体ごとに適正値が存在します。
そしてラスターデータのひとつひとつには、解像度の設定がされています。
デザインの際には全てのラスターデータに対し、解像度のチェックと再設定が必要になります。

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