【図式化】共同プロジェクトで意識するべきスケジュールのポイント
プロジェクトにおける、ちょっとしたスケジュールのポイントをお話しします。
よく作業中の人をサッカーなどに例えて「ボールを持っている人」という表現をしたりします。
また作業結果を、誰かに引き継ぐことを「パス回し」に例えられます。
スケジュール進行で大事なのは、パス回しは早めに。
みたいな話をされます。
私を鍛えて下さった方などは、ご自身の作業を煮詰めて関係者への時間を多めに取っていたので、優しいなーなんて思ったりしていました。
(私もそうしたい)
ひとつひとつの作業もしくは最小単位のチーム内では。
協力し合ったり、長めに働くことで、リカバリーすることもできそうです。
しかしながら、他所のチームへのパス回しが遅れると、これは全体のスケジュールに影響を及ぼす可能性があります。
それぞれのチームの遅れが、どのように全体の進捗に波及するか。
図にしてみましたので、まずは見てみましょう。
画像のひとマスは、1日の予定とします。
各人、6営業日で個人作業の完遂とします。
上記図に土日祝は含まれず、営業日のみの構成とします。
各チームの説明
AチームとCチーム
それぞれ作業を行い、結果をBチームに渡します。
Bチーム
A・Cチームから結果を受け取り、四郎くんが皆さんの結果を整理します。
各チームの評価
Aチーム
一子さんと二郎くんのスムーズな連携で、Bチームの三子さんへと上手に結果を引き継げました。
Cチーム
六郎くんのバツ印に注目。
五子さんからパスをもらった六郎くん。
ですが、別作業を優先したために2日間のロスが生まれました。
次に五子さんのバツ印のところ。
六郎くんから五子さんへと結果が戻されました。
ですが直後、五子さんは有休を取ったことで、さらに1日のロスが生まれました。
作業が完了し、Bチームの四郎くんに結果を渡します。
進行としては、締切が1日オーバーしてしまいました。
ちなみに、この締切遅れ。
五子さんの頑張りで、リカバリーすることは可能です。
まずひとつは手順の変更。有休の後回しで挽回できます。
もうひとつは根性。徹夜や休日返上で、間に合わせるという力技です。
Bチーム
Cチームの遅れが影響して、全体の納期が1日遅れました。
それ以降、別のプロジェクトに着手するとなると、A〜Cチーム全体が1日遅れた状態でスタートすることになります。
ちなみに「待機」マスで「◯」になっているのは良い待機時間です。
実務では、このようなゆとりは考えにくいかもしれません。
しかし、もしも余白があれば、新たな付加価値を模索できるのでは?と唱える意見もあります。
スケジュール遅延による影響
「作業時間が足りなくなる」「他作業とのバッティング」などの影響が考えられます。
作業時間が足りないケース
先述した根性による長期労働の補填が予想されます。
疲れや眠気で作業効率が低下する悪循環に陥ります。
別件バッティングのケース
そちらのスケジュールも後ろ倒しになる可能性があります。
プレッシャーと逼迫感
業務蓄積によって、精神的なプレッシャーがかかります。
早めにボールを手放して安心したいところです。
またそうすることで、※意志力(ウィルパワー)の温存ができそうです。
総括
余裕あるパス回しが、スマートな進行には必要。
といったお話でした。
ただ、別作業にも納期はあります。
パス回しを盲目的に最優先とするのではなく、よく検討を重ねて順位付けした方が良いかもしれません。