“失敗”へのポジティブ且つデザイン的な捉え方(+思考のイラスト化)

“失敗”へのポジティブ且つデザイン的な捉え方(+思考のイラスト化)

デザイン的な思考法として、失敗をどのように捉えるのかイラスト化してみました。
精神的なお説教などでは決してなく、あくまで思考法に関して分かりやすく例えてみたいという表現への試みとなります。

テクニック的なお話となりますので、楽しんで読んでいただけたら幸いです。

また「曖昧なものをデザインで表現すると分かりやすい」という副次的なテーマも含みます。

定義

まず“成功”というものを「予測した通りにうまくいった」「試してみたら良い方に事が運んだ」というように定義したとします。
反対に“失敗”を「狙い撃ちしたけど、外れた」と捉えるとします。

すると失敗というものは、ありがたいものだな。ということに気付けます。
この“ありがたみ”というものを「魚釣り」を通して例えたイラストを用意してみました。

当たりをつける

広い川があったとします。
まずは、この辺に魚いるかな?と予想して、竿を放ってみます。

時間が経っても、ウキが沈みません。
予想したポイントには、魚がいないことが分かりました。

これを“失敗”とします。

別のことを試す

先ほど、魚がいないポイントが分かったことで、ひとつの基準と判断軸が生まれました。
もし竿を投げなければ、広い川のどこで何をしたらいいのか検討がつかず呆然としていたかもしれません。

魚がいないことが分かったので、エリア(方法)を変えて再び竿を振ります。

どうやらここにも魚はいないようです。
2度目の失敗です。
続けて、魚の位置を探っていきます。

魚がいないことが分かるエリアが、だんだん広がってきました。

見つけた

さらに別エリアで、ウキをツンツンされました。
ようやく魚がいるポイント発見です。

しかし初動以降、魚がエサに食いつきません。
好みではないようですね。
エサを変えてみます。

ヒット

エサを変えたところ、ぽつぽつウキが沈みはじめました。
魚の好きな食べ物のようです。

もうひとふんばり。
あとはウキの動きに合わせて、ヒュッと竿を引きます。

諸行無常

時は流れ、数年ぶりに同じ川へ釣りをしにきました。
以前と同じエリアまできましたが、魚影はありません。
今は、どこかに移動したようです。

〜というのは。
具体的には、スマホの台頭やAI・VRの発展など、時代による需要の変容を表します。
エリアの再発掘を迫られることが考えられます。

失敗で得たもの

今まで培ったものが、時代の波に呑まれて通用しなくなるとしても。
経験して身につけたことは、他へ転用ができるかもしれません。
しかも見知ったことなら勝手が分かるので、次はスピーディーに動けます。

まとめ

失敗によって

  • ゴール探しを次に活かせること
  • 経験が血肉となること

このようなメリットを享受できるのでは?
という思考法へのポジティブ解釈と、そのイラスト化でした。

※取り返しのつかない失敗というものもあると思いますので、用法はご適切に。

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