モノクロ写真とデッサンの世界
雑誌などではモノクロページがあり、モノクロの商品写真があります。
このモノクロ写真。
色の概念がなくなり、形と明暗の世界になります。
光と影の強弱で、形がクッキリと浮かび上がるのですね。
この強弱がハッキリしてくると、対象への認識がしやすくなります。
一方デッサンでは、鉛筆で光と影を表現します。
鉛筆で影を作り、練りゴムで光を当てます。
自ら光と影を描くことで、明暗に対する意識が強くなるような気がします。
明暗への意識が強くなることで、モノクロ写真の光量に対するチェックが鋭くなります。
そうして明度の重要性に気付くことができます。
またデッサンで養われた明度への感覚は、カラー写真にも転用できます。
カラーになると色の強さ、すなわち彩度の影響も出てくるのですが。
明度差(もしくは彩度差)があることで、くっきりと力強いオブジェクトが目に飛び込みます。