グループ化
デザイン思考(シンキング)で、グループ作り
昔、デザイン思考についてのセミナーを受講したことがあります。
受講者の方々の考えをバーッ!と付箋に書いて、書かれた内容によってグループに分けて、ホワイトボードに貼り付けていく。
内容が被った付箋をひとつにまとめて、違うグループの付箋かな?と思ったら、別のグループに移動して。
そうして一通りまとまったら、結論付ける。
発想法としても良いですし、情報を整理すると言う意味でも役立ちます。
あくまで付箋はやり方のひとつだと思っていますので、個人で事足りる場合などはメモ帳やイラストレーターで分類しています。
実行した後は、なんだか頭がスッキリとします(している気がします)。
(グループに分けるという行為は脳の構造上、理解がしやすかったりするのでしょうか?)
分類
デザイン思考では、着想・帰結のために分類をするというお話でした。
同じように、分析・スケジューリング・書類・パソコンのフォルダなどもグループ分けがされています。
発想法・分析法
発想法・分析法ですと、デザイン思考・マインドマップ・メモリーツリー・マンダラート・フィッシュボーンチャート・SWOT分析など、いろいろあります。
(マンダラートは大谷翔平選手が高校生の時に活用していたことが、ニュースで取り上げられたりもしましたね)
物の整理整頓に対して、思考の整理整頓とでもいうのでしょうか。
手法によって色々な表がありますが「グループを作る」という点は変わらないな。と感じるところです。
何を求めているかによって、使う道具が変わってくるのでしょうが。
「手段のための目的になってはいけない。目的のために手段を選ぶんだ!」
なんて、ときおり耳にする何処かで誰かが囁く声が聞こえてくるようです。
スケジューリング
スケジューリングの例では、工程表を作り、作業内容ごとに大項目・中項目・小項目を割り当て、工数を管理されるのではないでしょうか?
グループ分けによって理解がしやすくなりますし、当日行う作業の範疇が明確になれば悩みが減ります。
ちなみに悩むということは、判断をするということ。
一日に判断できる量というのはゲームのライフポイントのように上限があって、消耗しきると判断ができなく(しにくく?)なるようです。
スケジュール表を作って作業に悩む回数が少なくなれば、判断を他に回せるようになる。というメリットが生まれます。
フォルダ
パソコンのフォルダですと、例えば音楽のフォルダの中に、アーティストのフォルダ。その中にアルバムのフォルダ。さらにその中に曲のデータが入っている、という分け方をしたとします。
これも言うなれば「大項目:音楽/中項目:アーティスト/小項目:アルバム」と、工程表と同じような入れ子状の整頓がされていて、構造が似通っています。
(フォルダの場合ですと、時間管理を目的としてないところが違ったり)
またパソコンのフォルダ階層は「ツリー」という表現がされます。
意味は、ツリー=木。幹から枝、葉と繋がっている様子が木のようだから。
(木:音楽/幹:アーティスト/枝:アルバム/葉:曲)
他にも「ノード」といった考え方があります。
意味は「点と点と、それを結ぶ線」「繋がっている」「リンクしている」というようなイメージです(捉え方が間違っていたらすみません)。
こちらは、点を「音楽フォルダ」「アーティスト」「アルバム」「曲」とし、フォルダ間の移動やファイルの選択ができるように、線で繋がっている。と捉えられます。
発想法・分析法の、メモリー“ツリー”もそうですし、デザイン思考・マインドマップ・マンダラート・フィッシュボーンチャート・SWOT分析なども、ツリーでありノードでもある。
という考え方の共通点が伺えます。
グループに分けるのは一緒
箱で言うと、大・中・小。
大きい箱の中に、中くらいの箱。その中に小物。
またはタンスがあって、引き出しによって、タオルがある段、シャツがある段、下着がある段、靴下が…。その引き出しの中で、区切りがあって、右は靴下。左はハンカチ。
先述しましたが、木でいうと、幹と枝と葉。
いくつか木が生えていて、それぞれ幹から枝が分かれ、枝ごとに葉がたくさんついている様子。
そういったイメージになりますでしょうか?
物にしても、考え方にしても、グループ化でスッキリする。という点は同じです。
(それぞれ階層の数など、細かい違いはあれど)
デザインのアイデア出しでは?
ちなみにデザイン思考的な考え方は、デザインのアイデアを考える時でも使います。
内容に関連しそうな単語などを、とにかくひたすら集めて、単語同士を組み合わせて着想する方法です。
思えばアイデア出しでは、グループ化したりしなかったり。
グループ化しない場合は、なんとなくで数案がまとまってきた時などでしょうか。
提案数が多く必要なときは、グループ化して一度整理してから、ラフ出しをしているような気がします。
余談ですが、完全にうろ覚えになるのですが。どなたかの脚本でしたでしょうか?
様々な単語を切り取った紙をばら撒き繋ぎ合わせ、ストーリーを作った人がいたとか?
(そんなようなお話だったと思うのですが)
ランダム性を持たせるという発想法は、既成のアイデアに囚われない良い手法だと思いました。
またAIにお願いしたら、楽しい怪作が生まれそうな気がします。