【色の変化】その1。バッキング(下地の色が影響)
色の取り扱いのお話です。
当たり前のこと。でも大事なこと
様々な要因で色は変化します。
夜になると周りが暗くなるように、同じものを見ているとしても環境によって全く違う色に変わります。
環境による変化は、印刷物のデザインも同様。
当たり前のことですが、見る人が夜にお外に行けば、真っ暗な印刷物が写ります。
環境による色の変化を分かりやすくお伝えする時、お天道様の例が分かりやすい気がしています。
お天道様(もしくは照明)から出た光は物体に当たり反射します。
反射した光が私たちの眼(レンズ)に届くと、私たちの中で「色」に変換されます。
バッキング
デザイナーが、紙の印刷物の色をチェックする時。
紙を置く台の色に気をつけています。
例えば白い机と、茶色い机、黒い机の上で、色をチェックしたとします。
するとそれぞれ、印刷物の色が違って見えることが分かります。
ここで光の反射の話に戻ります。
お天道様(もしくは照明)から光が紙に当たったとき、用紙の下の色が反射に影響を及ぼすこと。
これを「バッキング」と呼びます。
そして、以下は対策です。
昔の勤め先では、色校正用の本紙(本番で使う紙)の、白い無地部分を下に敷いていました。
当時は呼び方を知りませんでしたが、これを「サブストレートバッキング」と呼ぶようです。
デザイナーは視認による確認になりますが(という方が多そう。という想像)、製品を取り扱う印刷会社では機械を使って厳密に数値で管理していることでしょう(という会社が多そう。という想像)。