気になったら後で見てね。な、パンフレット

気になったら後で見てね。な、パンフレット

1対1(人・企業)で、じっくりとお話をする場合。
自社の説明をしやすいでしょう。

ところが複数社(大勢まではいかなくても)に、名刺を配る場合。
自社詳細を語る時間は、確保しにくくないですか?

となると「気になった人は、後で詳しく調べてね」
なスタンスに、なりがちな気がします。

たとえば、名刺にホームページのURLを載せれば「詳しくはWebで」となります。

しかし、ホームページ。
全てのページを、巡回してもらえるとは限りません。
肝心要なメッセージが、スルーされる可能性があります。

そこで、パンフレット(会社案内)をお手渡しする利点を考えます。

パンフレット(紙媒体)の利点

パンフレットも、全てのページを読んでもらえるとは限りません。
ですが、要点を届ける工夫が、随所に施されています。

全体像の認識

Webでは。
全体像の把握を、しにくい面があります。
紙では。
情報がページごとに整理され、全体像がスッキリとします。

検索性(ページ内)・閲覧性

Webでは。
画面内に、情報が収まりません。スクロールして探します。
紙では。
紙面内を、目線でサッと探せます。

検索性(ページまたぎ)

Webでは。
あちこちページを遷移して、ようやく該当ページに辿り着くことがあります。
紙では。
目次もしくは、パラパラと紙をめくれば、該当ページが見つかります。

認識性

Webでは。
情報が縦に伸び、冗長になりがちです。
紙では。
紙面内で整理されています。一瞥して、概要が掴めます。

アクセス性(面倒さ)

Web(スマホ・PC)では。
以下の手数がかかります。

  1. スクロール
  2. ボタン探し
  3. タップ(クリック)
  4. スクロール(繰り返し)

紙では。
以下のように、アクセスが早いです。

  1. パラパラとページをめくる
  2. 該当する見出しを探す

持論の結論

Webと比較した、パンフレット(紙媒体)の利点。

読み手が知りたい情報に辿り着くまでのアクセスが早く、負担が少ない。

つまりは、「伝える」という面において「親切」である
=「分かりやすい
=「読み手に優しい
とも言えます。

ただし、「相手に紙媒体を保管してもらう」という点で「負担」をかけています。

またアクセスの速さについては。
サイトの検索性次第では、一概に紙が優位とも言い切れません。
しかし、紙ならパッと全体を見渡せるため、目的地を探しやすいです。

ページごとに構成・整理されたパンフレットは、分かりやすく伝わりやすく。
見る人に優しい、思いやりある丁寧な媒体であると。
後で自社を見返してもらうための、良いツールだと。

グラフィックデザイナーの筆者は、そう考えています。

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